Search:
IE Business School Japanese Alumni Chapter | オンラインMBAで得たかけがえのないもの
22117
post-template-default,single,single-post,postid-22117,single-format-standard,paged-4,single-paged-4,edgt-core-1.3,ajax_fade,page_not_loaded,,hudson child-child-ver-1.0.1,hudson-ver-3.3, vertical_menu_with_scroll,smooth_scroll,side_menu_slide_from_right,blog_installed,wpb-js-composer js-comp-ver-6.7.0,vc_responsive

オンラインMBAで得たかけがえのないもの

Nov 22 2019

オンラインMBAで得たかけがえのないもの

 

Episode3: 混迷するグループワーク

木曜日の帰宅途中、スマホでプレゼンの仕上がりをチェックする。成果物は、昨日から何の変化もなく白紙のまま。みんな一体何をしているんだ。怒りにも近い感情がこみ上げてきて、混雑する電車の中揺られながら、すぐさまWhatsAppで送信。

 

“Guys, your part is still missing. Due date is today! What is going on?”

 

しばらくすると、同僚達から次々とメッセージが入ってくる。

“I will update my part and upload tonight”

“Sorry, I can’t. I am on business travel this week”

“I thought the dead line was Friday”

 

何てこった、信じられない。“Give me a break! No more excuses!”とタイプしたが、送信するのはグッとこらえた。「グループワークって一体何なんだ」そうつぶやくしかなかった。

 

 

Global MBAで得られたもの3:国際的なビジネス環境下でのリーダーシップ

WhatsAppでのこんなやりとりは、普通にあります。事前に聞いていた通り、時間の感覚が日本人と外国人は全く違うということを体感することになります。Skypeミーティングの時間にメンバーがそろわない、課題の締切日にメンバーから成果物が出揃わないのは日常茶飯事。

 

また、一家言ある人が多く、期限間近でも、チャット上でメンバー間の意見が対立し、まとまらないこともあります。昨晩グループで確認した内容が、1人の反対意見でまた振り出しに戻り、グループ内に緊張が走ることもありました。逆に、慣れてくると、微妙な譲り合いの精神(悪く言えばタダ乗り)も出てきて、具体的なアウトプット作業がなかなか進まないストレスを感じることもありました。今となれば、こういう経験こそが異文化の多様性を受容する貴重な訓練だと思えるのですが、第1タームはイライラの連続でした。

 

第2ターム以降は、グループに課題が出されるとすぐ、私がスケジュールを明確化して担当を割り振るとともに、成果物の草案を作成して、グループワークを引っ張っていきました。毎週、メンバーも毎日の勉強で、土曜のオンライン授業の後は疲れ切っています。常に2科目同時並行でオンライン授業とフォーラムをこなしていくのですから、睡眠時間もままなりません。日曜日中に私が上記の資料を用意して、月曜以降それにメンバーが付いてくる形でグループワークを進めていきました。

 

レポートもプレゼンも草案は、どこまで作りこむかがポイントです。あまりに作りこみすぎると、アウトプットに貢献できる余地が少なくなり、メンバーに不満が溜まります。また、逆にシンプルなアウトラインの提示だけだと、どうタスクを進めるか困惑するメンバーも出てきます。私が作成する草案は、幸いにもメンバーから好評で、英語力のハンデを負いながらも、日本人の強みであるきめ細やかさを生かしたリーダーシップを発揮できたと思います。おかげで、ターム終了時には、メンバーからポジティブなフィードバックをもらうことができました。

 

また、逆にクラスメートからもリーダーとしてのあるべき姿を教えられました。アカウンティング科目は、私が苦手だったため、コンゴ人のクラスメートがリーダーシップをとっていたのですが、私が担当パートの作業に遅れていると、タイミングよく個別チャットでサポートしたり、レポート作成では校正までしてくれました。リーダーというのは、自らが汗をかくとともに、各メンバーに合わせてフォローするのが、あるべき姿であるということを、身をもって教わりました。

 

Share Post
Tags: