
MBA受験の苦労を語る
目次
受験勉強で大変だったこと
森さん: GMATが大変でした。中学受験をしている人が圧倒的に有利な内容ですが、田舎育ちの私はそういう教育を受けておらず、地頭に全く自信がありませんでした。日本人は数学で満点を取る人が多いですが、私には難しそうだったので、別のところでカバーするために複数の予備校に通い、個人レッスンもお願いして弱点を潰しました。
市川さん: 学部のGPAが1.7と壊滅的に悪かったので「どれだけ頑張ってもGPAで足切りされるのではないか」という不安と戦いながらお金と時間を投資することが精神的にきつかったです。
中村さん: 私は、TOEFLで目標点の100点を取得するまでに2年近くかかりました。特にSpeakingとListeningで苦労しましたが、これはもう粘り強く勉強するしかないですね。GMATは、Verbalスコアが上がらない上、Prepでいかに高得点を取っても本試験で大コケ、逆もまた然りで、成績変動が激しく苦悩しました。最終的には、IEGATに救われました。
TOEFL/GMAT/IEGAT対策法
――皆さんを苦しめるスコアメイクですが、これから受験する人にお勧めの勉強法はありますか?
森さん: GMATは、現状把握して分析を繰り返し、点数が取れないタイプの問題をいかに潰せるかが勝負です。時間の捻出が難しかったので、予備校や個人指導を活用しました。小中学生に紛れてKUMONに通う人もいるそうです。
中村さん: TOEFLは時間をかければ必ずスコアが上がります。合計スコアが伸びなくても、各セクション毎に少しずつ最高点が更新されるはずです。それをモチベーションに頑張ってください。
- Listening: 同じTOEFL教材を何度も使ってシャドウイングよりも暗記・暗唱を重視するうちに「単語と単語の繋がり」の癖が見えるようになり、聞き取り力が飛躍的に上がりました
- Speaking: 純ドメが得点するには発音矯正が必要なので、予備校で指導を受けて、安定的にスコアが取れるようになりました
GMATで安定して高得点を取るには、読解力(文構造把握力・文意把握力)と速読力が必要です。GMAT特有の単語も含め語彙力を養い、RCやSC中の難解な文構造を瞬時に把握できる練習を積むと良いです。私は2つ予備校に通ってVerbal対策に13ヶ月間費やしましたが、結局2回目と5回目の合計スコアが同じで、最後まで目標点に到達できませんでした。
エッセイ対策
森さん: 人生横道に逸れながらここまで来たので、エッセイの材料には事欠きませんでした。USだとテスト成績重視ですが、欧州は個性を見てくれる傾向が強いと思います。GMATのスコアが足りずに出願したのに、先に面接を済ませてスコアアップを待ってくれる学校もありました。
中村さん: 私も、社費留学の社内選考でエッセイを書いた段階で考えをまとめていたので、出願時のエッセイは苦労しませんでした。早い時点で、エッセイの王道質問に対しての答えを用意すると良いと思います。
IEGATを受けた感想
※ IEGATの試験内容、学習法に関する感想は、2020年10月現在、2018年1月入学生が受けたものと内容が異なるため割愛します。
中村さん: 私はIEGATを受けて救われた者の一人です。IEGATという制度に、IEの懐の深さを感じました。GMATスコアがMBA受験生の能力を測る絶対的な指標でないことは周知の事実ですが、各学校の基準点を取得しないと合格は難しいのが現実です。MBA生やIE生に求めものを考え、コストをかけて独自にIEGATの仕組みを作っているIEに、MBAへのたゆまぬ探求と、受験生に寄り添う姿勢を感じました。