
帰国後:特に有益だった授業は?
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2018年1月に入学する前に一度対談している3人。その対談から一年以上が過ぎ、無事卒業しました。帰国直後に3人と再会し、役に立った授業について聞いてみました。
人前に立った時の癖を直す
森さん: 必修科目のBehavioral Fitnessも良かったですね。毎回いろいろな先生が来てくれて、最初にみんなの前でプレゼンを1分間録画するんですが、人前に立った時の癖や、直さなきゃいけないことが知れて良かったです。人前に立って、録画して指摘されるのって嫌だと思うんですが、最初にガンガン踏み込んで修正すべき点を洗い出すのは、その後人前に立つ場面が多いので、とても有意義でした。
フィードバック形式で自己認識
市川さん: 即座にフィードバックが返ってくる形式の授業は、だいたい良かったですね。2学期の授業でチーム内の良かったところ、悪かったところを話し合いました。最初はみんな渋っていたんですが、踏み込んでいくと自分が見えなかった改善点が見えるし、嫌なことも言わなくてはいけないのでフィードバックするのって結構難しいんです。良い経験になりました。
中村さん: 僕もフィードバックについて印象に残ってることが、3つあります。
1つ目は、Class Repのタンザニア人のチームメイトから、「Makio(中村さん)は自分をあまり見せない。思ってることを言わない」と言われて、自分ではそんなつもりはないけど、そういう風に見えてるんだと気付きました。自分の考えを言わないと、相手は自分に打ち明けてくれないと感じて信頼関係を壊してしまう可能性があると、気を付けないといけないと思いました。
2つ目は、ペルー人の同級生に何を言っても言い返されることが多かったので、意見を言わないようにしいたら、彼女から「Makioは優しいけど、それだけじゃ上に立てない。もっと厳しいことを言わないとだめだ」と言われました。言い返されるから言うのをやめるんじゃなく、思いを伝え合うことが、あるべきコミュニケーションの姿なんだと思いました。
最後は、ポルトガル人の同級生から「Makioは日本だったら優秀なのはわかるけど、英語力が劣っているから彼自身の学びも少ないし、周りに対しての影響も少なくなる。それはMakioにとっても学校やクラスメイトにとっても良くないと思う」と言われ、それを聞いたアメリカ人のチームメイトが「俺はその意見には反対だ。初日のクラスで、Makioが『英語ができなくて発言できずごめん』ってグループワークで謝ってきたのみんな覚えてるよな。今の状態とどれだけ違うと思う?俺はMakioが英語できないとは全く思わない」って言ってくれたこと。
僕は、どっちの意見もその通りだと感謝しながら聞いてました。英語力は自分の存在感や、周りへの貢献にもつながると思いますが、アメリカ人同級生が英語も含めていろいろなことを学んで成長しにMBAに来てるんだってことを肯定してくれて、とても有難かったです。
――IEに来るネイティブスピーカーの人たちは、我慢強いというか、色んなアクセントや考え方があるっていう場所に、自分から身を置きに来ている傾向があると思うんです。ポルトガル人の方も角が立つことだけど、はっきり言えるの勇気が凄いですよね。