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IE Business School Japanese Alumni Chapter | 建設業界・社費生から見たIE
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建設業界・社費生から見たIE

Aug 22 2019

建設業界・社費生から見たIE

社費制度がある企業群は、一般的に金融やメーカーが多いですが、大手総合建設会社の清水建設から社費でIEへ派遣された、石井さんにお話を伺いました。

 

石井 邦彦さん
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    全体を俯瞰するスキルが役立っている

    留学から帰国した当初は、開発用地を仕入れる不動産開発部門に戻りました。その1年半後、今春から本部内の経営企画的な部署に配属になりました。不動産業の利益を2023年までに増やす中期経営計画を作成し、前線の人たちと実行戦術を考える部署です。並行して、本部のトップを政策秘書的に補佐する業務もしています。戦略に関わりつつ、ボトムアップで意見を言う機会もあるので、非常に面白いです。IEで学んできた全体を俯瞰する見方が今まさに役に立ってきています。

     

    ――今、仕事で注力されていることは何ですか?

     

    中期経営計画で不動産部門として出している5年で5000憶円不動産開発に投資するという目標は、国内外含めての数字です。現状、海外はASEAN圏での投資が中心ですが、もう少しエリアを広げることを頑張らなくちゃいけない。計画だけじゃなくて実行に近いところまで主体的に頑張りたいです。

     

    ――この間も海外に行かれてましたよね。

     

    最近、出張ばかりなんです。インドネシアに行ったり、シンガポールに行ったり。インドネシアはとにかく活気がすごい。街がどんどん変わっています。こういう国に投資するか、安定した国で厳しい競争の中で投資するか、戦略を考えるのは面白いです。

     

    建設って本業は、お客様から仕事を受注してビルなり工場なり何でも建てて引き渡すことなんですが、今後国内は人口減にともなって需要が減ってしまう。合併で規模拡大しても、多分1+1が2になる会社ってなくて、1.5ぐらいになってしまう。だから、どの建設会社も海外進出とか、不動産や、エネルギー事業、太陽光発電に事業拡大しています。うちの会社だと宇宙ビジネスとか海洋関係にも進出しています。

     

    宇宙にロケットを打ち上げる会社に出資して、人工衛星を打ち上げるためのロケットの発射場を作る話があるんですよ。今建設業界はどこも絶好調なんで、好調な間に新しい事業に投資して5年間で成長させていこうとしています。

     

    ――大きな会社だからこそ、いろいろなキャリアの可能性がありますね。

     

    そうなんです。留学前はなかった新しい部署ができていました。IEはアントレプレナーシップが強いので授業を受けていましたが、当時は不動産部門に戻ると思って興味を持っていなかったんですよ。Labも、会社をどう考えるか学ぶ、Business Impact Labを選択していました。それが帰ったら、ベンチャーに投資するとか、アントレプレナーシップ的な動きが世間的に強まってきていて、自分の会社でも始めているので、もっとアントレプレナーシップ系の授業を取っておけば良かったと思っています。ただ、留学前より、会社がどうして新しい事をするのか、前向きに理解できるようになりましたね。

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