
地球の裏側でベンチャーキャピタルを立ち上げる
目次
日本を世界に引っ張り出す仕事
ブラジルのベンチャーキャピタルの市場は、日本ほどまだ整備されてないんです。日本はシリコンバレーと比べて遅れていると言われますが、実は相当恵まれていて、起業して成功した人が助けてくれたり、ベンチャーキャピタルが投資してくれたり、成長ステージ毎に資金調達する術があります。そういうベンチャーのエコシステムがブラジルにはまだないので、ベンチャーキャピタルとして、ブラジルの起業家が社会を良くすることに貢献したいんです。
日本企業を外に引っ張り出していくことも、そこに繋がっています。ブラジルへは楽天、ソフトバンク、電通も投資していますが、そういう日系企業にとって現地パートナー企業の候補を提案できるようにするのが、私の仕事です。
MBA受験生へのメッセージ
私は、キャリアを棚卸しするためにMBA留学したかったので、1年制の学校を探しました。学校選びは、自分が結局何をしたいかだと思うんですが、IEは選択肢が多いのが良かったです。起業したい人はVenture Labでできるし、家業がある人は関連科目を取れるし、できることの幅が広く、柔軟性が高いのが良かったですね。
まずMBAにいくかどうかの選択、そしてどのMBAに行くかの選択。自分がそこでどういうことをしたいかっていうのが大事。正直、どこのビジネススクールだから就職し辛いとかはないんです。だから、第一に自分が何をしたいのか明確にすること。第二に、なるべくその学校の人に会うこと。3~4人も会えば、その学校のことって分かりますよね。大きな時間とお金の投資だからキャンパスビジットはした方がいい。合格するかどうかは相性もあるので気にせず、そのプロセスも楽しめばいいと思います。
※中山さんは2018年5月25日、著書「中小企業経営者が海外進出を考え始めた時に読む本」を出版されました。ぜひ読んでみて下さい。