
IEのStartup Labの評価が高い理由
目次
ロールプレイではない、起業準備
最も重要なのは、Startup Labから実際に起業につながることです。アイデア作りから始まり、Lab Periodを通してビジネスの骨肉をつけ、高い評価を得ると、Venture Lab(アクセラレータプログラム)、そしてVenture Day(投資家の前でのスタートアップコンペ)へと進んでいけます。そして、実際に資金調達して卒業後のビジネスに至るケースもあります。
出資はスペイン政府からのソフトローンや、Lab Period中に出会う講師やメンターからの場合もあります。参加するグループも多いので簡単ではありませんが、少なくともStartup Labはただの卒業単位としてのカリキュラムではないのは確かです。現実の投資やビジネスに繋がるからこそ、講師や仲間から真剣に学ぼうとし、プレゼンに対しても真摯に向き合うことになります。ベンチャーキャピタルや起業家の目の前で挑戦できる面白さは、なかなか他のMBAにはないと思います。
また、起業に馴染みのなかった学生もStartup Labを勝ちぬき、そのままマドリードに残る人もいます。彼らは「IEに来る前は想像もしていなかった」、「実際に出資をうけて人生が変わった」と言います。
余談ですが、私たちのグループもVenture Labへと進み、プログラム責任者の教授にも「Venture Day進出は確実だろう」と言われていました。しかし、本当に自分たちのところに資金が入るかもしれないという現実味が沸いたとき、初めてメンバー同士で揉めました。卒業後誰がマドリードに残ってビジネスを継続するのか、シェア比率をどうするのかといった問題です。結局、輪が乱れて士気も下がり、Venture Dayまで進むことはできなかったですが、正直そんなバカな、と思えるような経験をしました。
どこよりも実践的に作られたIEのStartup Labだからこそ、それだけリアルな経験があり、魅力だと思います。私は多くの学びを得ることができました。これから留学される方々には是非IEでStartup Labを受けることをお勧めします。