
本社で経営に近いことがしたい
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IEでの学びが今も活きている
IEで発見した自分の意外な長所は、プレゼンの冒頭に注目を集める切り込み隊長の役割が得意なこと。Startup Labも僕が最初に出て、場を暖めていました。もっと英語がうまい人の役割だと思っていましたが、ノリと必修科目で学んだプレゼンテーション力、聴衆を取り込む工夫をするうちに自信がつき、今でも大事な財産です。
今の部署はソフトバンクの中でも通信事業でないことをする3人チームで、日本人は僕だけです。日本は最初に完璧な提案を持っていかないと怒られますが、最初にどうしようもない提案を持っていて、上司や客に怒られながらどんどん良くしていく文化があるんです。
例えば、渋谷でうまいラーメン屋を探そうって言っているのに、誰かがなぜか、秋葉原でうまいカレー屋が見つかったと言ってくる。そうしているうちに最終的に恵比寿でミシュランスターのトンカツ屋が見つかってみんなハッピーになる、といった感じです。
――目の前にある課題は、本当は解決しなきゃいけない課題じゃないかもしれない。
そうなんです。IEに行っていなかったらこの考え方の道筋を理解できなかったと思います。日本人は渋谷でうまいラーメン屋を探して提案することは上手なんだけど、そこからミシュランスターの恵比寿のトンカツ屋を見つけてくるって発想になかなかならないんです。今でもラーメン屋を持ってくることがだいたいは正しいんですが、ソフトバンクの今のチームはデザイン思考の議論ができるチームだから居心地がいいんです。
世界中から指名がくる人になりたい
今後10年単位の目標は、中東やアフリカ、世界中どこからでも指名してもらえる人になりたいということ。今はソフトバンクの看板を背負って戦っていますが、それが外れても誘いが来るよう、ネットワークを広げ、たくさんのジョイントベンチャー立ち上げて成功させていく、という実績を作りたいです。そして次は、会社をゼロから作って立ち上げたいです。
MBA受験生へのメッセージ
自分が何をしたいか、5年、10年でどんな人間になりたいかを見据えて学校選びをしてください。例えば、僕は元々動画ビジネスをしていたので、将来的にはエンターテイメントに関わる仕事がしたかたったんです。でも、それよりも国際的な環境で働きたい気持ちが強かったので、結果IEに留学して正解だと思っていますが、もし僕の中でエンターテイメントの道への希望の方が強かったら、別の学校にした方が良かったかもしれない。あとで後悔するのはもったいないから、将来のビジョンをしっかり持って、キャンパスビジットした方が良いです!
――どんな後輩に来て欲しいですか?
一緒に話していて、楽しい人。話が進む人が良いです。自分が知らないことを知っている人と話すのって面白いので、ひとつの専門分野に特化している人でも良いですね。ビジネスって結局、世界共通で一緒にいて楽しい人が一番なんで、そういう人が良いと思います。