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IE Business School Japanese Alumni Chapter | スペインで法律を学ぶ
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スペインで法律を学ぶ

Jul 19 2019

スペインで法律を学ぶ

 

人が行かない場所に行ってみようと思った

――IEご卒業後、スペインの法律事務所、続いてパナマの事務所へ。


卒業後すぐはスペインの法律事務所で半年ぐらい研修させてもらって、その後パナマの事務所に移動して4ヶ月ぐらい研修しました。パナマの事務所は、自分で探しました。留学2年目にどこに行くか決まっていなかったので、せっかくスペインに来たからスペイン語を学べば中南米の仕事もできるかと思って決めました。

 

日本の弁護士で中南米に行く人は少しいるんですが、ロースクールではなく仕事で行っている感じですね。商社やメーカーなど日本の大企業がクライアントになっている事務所の若手弁護士が、ブラジルやメキシコに実務を学びに行くそうです。でも、うちはそういう事務所と種類や規模も違うので、同じ所に行っても面白くない、ただあまりマイナーな場所だと仕事になる可能性がないと思って探して、パナマを見つけました。パナマは国の規模は小さいですが、税制を優遇して企業の中南米の地域統括本部をパナマに誘致する政策を掲げているので、パナマに本部を置いて、ブラジル以外の中南米のスペイン語圏の国の面倒を見る会社が結構あるんです。

 

国としては中南米のシンガポールを目指しているようです。運河があるので、一旦、パナマに物を持ってきて中南米各地に運ぶのに、お金がかからない仕組みになっているんです。普通、国に入れると関税かかって、また出す時にも税金がかかるんですが、外に出す前提でパナマに置く分にはお金取らない運用をしているようです。それから、元々運河を作ったのが米国で20年前パナマに返還されるまで運河地帯は米国領だったのもあって、通貨がドル連動(注:通貨はバルボアだが、1バルボアは常に1米ドル)しているので、通貨リスクがないのを売りにしているみたいですね。


――スペインとパナマの事務所は公用語はスペイン語ですよね。

 

事務所の弁護士は英語ができるんですが、僕スペイン語を学びたいからスペイン語でなるべく喋って欲しいと頼んで、何回も聞き直しながら一応スペイン語で仕事をしていました。受け入れる方も大変だったと思います。

 

 

IE MBA生との交流

みんなが混ぜてくれたので、僕がIEを卒業してマドリードの法律事務所にいる時も一緒にサッカー観にいったり、MBAの人たちが送別会をしてくれたり。1年半スペインにいたおかげで、同期は17年9月入学ですが、17年1月入学から19年1月入学まで沢山のMBA生とも知り合えて、情熱を持った若いビジネスマンや起業家といろいろな話ができたのが、予想外の恩恵で有難かったです。

 

――留学後のお仕事は?

 

海外での2年の経験と人脈を活かして、これからも語学を学んで、留学で得た関係性を保ちながら、スペインやパナマに関係する仕事を少しずつ増やしていきたいです。

 

僕がスペインの事務所で働けたのは、スペイン人のボスが、過去に日本の文科省の奨学金をもらって、日本に留学したことのある人だったからなんです。日本が大好きでスペインに帰ってからも日本の人と付き合っていて、日本のお客さんもいるんですよね。それで、もっと日本の仕事をしたいと思っているところに、日本の若造が勉強したいと言って来てるぞ、ということになって研修させてくれることになりました。2年間の海外滞在中1度だけ日本に帰国したんですが、そのスペイン人ボスと一緒に山口県に行ったんですよ。日本・スペインシンポジウムっていう会議に参加するためでした。

 

 

プロフェッショナルとしての目標

2年間で身につけたことの一つは、人と自然な気持ちで接するということですね。英語やスペイン語とか外国語のコミュニケーションって、最初はあるべきものに従わないといけないと思っていたんですが、海外で生活しているうちに、そんなこと気にせず自分の言いたいことを言って相手の言いたいことを聞くのが当たり前なんだというスタイルに慣れました。国内外に関わらず、いろんな人と会って自分の能力をフルに使って、面白い仕事をしたと思ってます。

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